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(2002)
AH-64 Apache
言わずと知れたアメリカ陸軍の主力攻撃ヘリである。私のぐらいの世代の人は、子供の頃にテレビで毎日のように放映されるアメリカの西部劇をさんざん見てきた。その中で凶暴な悪役を演じていたのが,アメリカインディアンのアパッチ族であり、数多いアメリカ・インデアンの部族の中、アパッチの名前を知らない者はいない位だった。と言うか、その時代はインデアン=アパッチと思っていた人も多いはずである。アパッチ族は、砂漠のインデアンと呼ばれアリゾナ州ニューメキシコ州などを住処としていたが、1860年頃から白人勢力との抗争が始まり1880年代終わりごろまで 強制的な居留地移転に激しく抵抗した部族だった。元々 気性の荒い部族で略奪などもお手の物だった為 西部劇では悪役の筆頭にされてしまったが、略奪を始めたのは本来欧州から来た白人であり 最近ではインデアンを悪者扱いにした映画は皆無となった。当然のことである・・シャイアン族 コマンチ族 モヒカン族などと同様 勇猛果敢な部族であったアパッチ族は、AH-64と言うベトナム戦訓を取り得れた世界最強の攻撃ヘリコプターにその名を冠した。
ノースカロライナ州のナショナルガード 1-130空中旅団の面々 Black-Pantherが彼らのシンボルのようだ。
以前 パソコンでプレーする”ロングボー・アパッチ”と言うシュミレーションゲームに凝った事があるが、下の写真でも付けているロケット弾ポッド(M260) これは実に優れものである。発射時殆ど反動がないそうだが、実機のフィルムを見ても殆ど乱れずまっすぐ飛んでいく。射程は最大8800mもあり地域制圧にはもってこいの武器である。シュミレーションでも この辺はほぼ忠実に再現されており まとまった敵に対しては絶大な効果があった。(何せこのゲーム AH-64の開発担当者がソフト開発に加わっていた)一昔前の発射したらバラけてひょろひょろ飛んでいく従来のロケット弾とは、隔世の違いである。
AH-64Aアパッチを装備しているのは、正規陸軍だけでなく 州陸軍でも使われており、ユタ州/アイダホ州/アリゾナ州/テキサス州/フロリダ州/ノースカロライナ/サウスカロライナなど7つの州のナショナルガードが、使用。
(2000)
在韓米軍のAH-64Aは、2006年まで北朝鮮の海上浸透阻止任務の一貫として海上の警備を担当していた。2001年頃には、第6騎兵旅団48機のアパッチが半島にいたようだ。韓国と米国の関係が悪化し それを撤収以後 韓国政府からの再びの増強要請を受けて 最新のAH-64Dを配備すると発表していた。
 オーサンに展示された機体は、AH-64Dを所有する第2歩兵師団配下の第2戦闘航空旅団第4大隊第2中隊 "Death Dealer"、この部隊のものと思われる。機体には、右のディスエンジェル?のマーキングが施されていた。ディス・ディーラーとは、「処刑人」を意味する言葉。
T700-GE701CというGE製の強力なエンジンを2基積み込んだAH-64の胴体後部。ディス・ディーラーのマークが描かれている。
Wings
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"Death Dealer"
The 6th Cavalry Brigade consists of a BDE HQ at Camp Humphreys, 1-6 Cavalry Squadron (Fighting) at Camp Eagle, 3-6 Cavalry Squadron (Heavy Cav) at Camp Humphreys, and 1-43 Air Defense Artillery Battalion (Cobra) at Suwon AB, Osan AB, and Kunsan AB.
"Death Dealerは、直訳すれば「死を扱うもの」になるが、どうも処刑人を指すらしい。ベトナム戦争時、米軍兵士が殺した南ベトナム解放軍の兵士つまりベトコンの死体に、名刺代わりにトランプのような絵柄の入ったカードを置いて行ったそうである。所謂「Death Card」と言われたもので 敵に恐怖を与えるため「処刑人はここにいる、次はお前たちの前に現れるぞ!」と言った脅しの意味が込められていたそうだ。こういう場合「We are Death Dealer, ・・・・」などと書かれていたのであろう。